私自身、何度かヒプノセラピーにおける『前世療法』を受けたことがあるのですが、その中で一番“過去”の、つまり古い記憶をご紹介したいと思います。
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時代は紀元前 ・・・ 私はあるヒーラーの下で学んでいました。
ヒーリングを行うものが人々から敬われていた時代もありましたが、その時代はそのような文化は廃れていて、ヒーリングを行うものはむしろ迫害されていました。人々は金や暴力によって支配されていました。
わたしもまた、そのように目に見えるものしか理解せず、利己心と恐怖心、そして自己保全欲に固まった、ひとりの男でした。
しかし、私はそんな時代でも勇気をもってヒーリングの道を歩み続ける一人のヒーラーによって、目を開かれたのでした。
しかしこの時代ではよくあったことのようですが、私の師もまた時の権力者たちによって、見せしめのように殺されてしまったのです。
私はまるで光を失ったかのように、絶望の淵に立たされました。
やがて私のような末端の弟子たちの家までも、権力者の手下たちがやってきました。
(そしてそれに脅された、親しくしていた村の人たちも・・・!)
そして私に“このようないかがわしいこと”(ヒーリングの施術や儀式のこと)を止めなければ家族もろとも皆殺しだ!とせまったのです。
わたしは恐怖におびえる家族を背に、決断をせまられました。
私には一つの選択しかありませんでした。
家族を守るためにヒーリングの道を捨てたのです。
私がどれだけこの道に自らを賭けてきたのかまわりで見ていた家族は知っていたので、この決断には驚いたようでした。そしてある意味、私自身が感じた以上に、家族はみじめな思いを、そして言い知れぬ怒りを抱いたようでもありました。
私は一切の儀式や技法を捨てました。
そして家族と共に、目立たぬよう、ひっそりと暮らしていくことを決めたのです。
しばらくの時がたち、私は別の方法で、この時代に学んだことを形に残そうと決めました。
・・・『絵』を描いて、それを後世の人々に伝えようとしたのです。
しかし、精霊やヒーラーの絵を描くことは、死を意味しました。
私はまだ監視の目にさらされていたからです。
私は、ヒーリングで感じたことや見えたものを、ありのままに描こうとしました。
光や光の存在、そして人間の魂や、持っている純粋なエネルギーそのものをです。
それは普通の人が見ても、一見何が書いてあるかは分からないものでした。
人々は私が気が触れたのだと思ったりもしたようでした。
しかし私は満足でした。
生まれながらに、この道を歩く運命を背負った人には、あるいはそれに近いポジションにいる人たちには、きっとこの絵の意味は、直観や霊感を通して十分に、そして正確に伝わるだろうということが、確信できたからでした。
私は幸せでした。何よりも家族を守ることができました。ささやかながらも、また家族の団らんを取り戻すことができました。そして・・・自分の信じた道をも、形は変わったものの、守ることができたからです。これがわずかでも師への恩返しになれば、そしてわれわれがやってきたことが後世の人たちに少しでも伝われば、少しでも役に立てば・・・と思いました。
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このときのセッションでは、この“家族の団らん”というシーンで記憶は終わりました。
今思えば、このセッションで見たことが、すべて自分のいまの生き方の原点になっているような気がします。
そして現世で経験してきた、さまざまなことがここに結びついているようです。
ヒプノセラピーのセッションでは、このように現世に関係すること、あるいは現世のさまざまな出来事の原因となったことに、自動的に遡っていくことが多いようです。
また折を見て、このような体験談をご紹介できれば、と思います。
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